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インプラント治療と全身の健康の関係(枚方で検討中の方へ)

  1. 2025-12-05
  2. カテゴリー: インプラント

 

【インプラントは“歯だけ”の治療ではありません】

インプラント治療というと、「歯がしっかり噛めるようになる」「見た目が自然になる」といった、お口の中だけのイメージを持たれる方が多いかもしれません。

ところが実際には、「どれくらい噛めるか」「どんな物を食べられるか」は、体全体の健康にも深く関わっています。

よく噛めない状態が続くと、柔らかい物ばかり選んでしまい、栄養バランスが偏りやすくなります。また、噛む回数や噛む力が減ることで、脳への刺激が減ったり、姿勢やバランスにも影響することが分かってきています。

つまり、歯を失ったままにしておくことは、「食べにくい」「見た目が気になる」だけでなく、将来的な体調や生活の質(QOL)にもつながる、大きな問題なのです。

このコラムでは、インプラント治療と全身の健康の関係について、できるだけ専門用語を使わずにお話しします。枚方でインプラント治療を検討されている方が、「治療を受けると、将来の自分の体にどんな良い影響があるのか」をイメージしやすくなる一助になれば幸いです。

 

H2: 【噛む力が全身にもたらす主な影響】

 

 咀嚼(そしゃく)と栄養バランスの関係

しっかり噛めているとき、人は無意識のうちに「繊維質の多い野菜」や「かみごたえのある肉・魚」など、さまざまな食品をバランス良く摂ることができます。

ところが歯を失ったままにしていたり、合わない入れ歯で我慢していたりすると、

– 柔らかい麺類やパン、おかゆ

– 甘くて飲み込みやすいお菓子、ジュース

など、噛まずに済む物を選びがちになります。

 

その結果として起こりやすいこと:

栄養の偏り:

野菜やたんぱく質が不足し、炭水化物や脂質に偏った食事になりやすくなります。長期的には体重増加や生活習慣病リスクの上昇にもつながります。

筋力・体力の低下:

噛めないことで食が細くなり、必要なカロリーや栄養がとれず、筋力低下や疲れやすさを感じる方も少なくありません。

このように、「噛みにくい状態を放置すること」は、栄養バランスの乱れと、それに伴う全身トラブルにつながりやすいと考えられています。

 

噛むことと脳の働き(認知機能)との関係

噛むという行為は、単に食べ物を細かくするだけではなく、「脳を刺激する行為」でもあります。

しっかり噛むことで、血流が増え、脳へ送られる酸素や栄養が増えると考えられています。

研究レベルではありますが、

– 噛む回数が多い人

– 歯の本数が多い(自分の歯またはきちんと機能している補綴物が多い)人

 

の方が、認知機能を保ちやすい、という報告も出てきています。

もちろん「インプラントを入れれば認知症を予防できる」と言い切ることはできませんが、「噛める状態を保つこと」が、脳の健康を支える一つの要素になり得る、という視点は大切です。

 

H3: 噛み合わせと姿勢・転倒リスク

噛み合わせは、あごだけでなく、首や肩、背筋など、全身のバランスにも影響すると言われています。

片側だけで噛む癖がついたり、歯を失ったところに負担がかからないよう無意識に姿勢を変えていたりすると、

– 肩こりや首こり

– 頭痛

– 姿勢のゆがみ

 

を訴える方もいらっしゃいます。

また、高齢の方では、しっかり噛むことで足元の感覚やバランス感覚が安定し、「転びにくさ」に関わるという報告もあります。

噛み合わせを整え、両側でバランスよく噛めるようにすることは、「将来、転んで大きなケガをしないための備え」としても大切な視点です。

 

【歯を失ったままにすることによる全身へのリスク】

 

片側噛み・噛み合わせの乱れがもたらすもの

歯を抜いたあと、そのまま何年も放置していると、両隣の歯が倒れてきたり、噛み合う反対側の歯が伸びてきたりして、噛み合わせ全体が少しずつ乱れていきます。

そうすると、

– 片側噛みになり、あごや首・肩に負担がかかる

– 一部の歯にだけ強い力が集中し、歯の破折や歯周病悪化のリスクが上がる

 

といった悪循環が起こります。

この状態が長く続くと、食べられる物の幅がさらに狭まり、全身の栄養状態や筋力にも影響していきます。

 

柔らかい食品中心の生活が続く影響

柔らかい物ばかり食べていると、顎の骨や噛む筋肉が十分に使われません。

その結果、

– 顎の骨が痩せやすくなる

– 表情筋が衰え、口元やほうれい線が気になる

– 食事の満足感が得にくくなる

 

といった変化が生じることがあります。

インプラント治療は、失った歯の部分に“噛む力を伝えられる柱”をもう一度つくる治療です。

単に「穴を埋める」のではなく、「しっかり噛める状態を取り戻すことで、全身への悪影響をこれ以上広げない」という役割があるのです。

 

【インプラントで“噛める”ことの具体的なメリット】

 

入れ歯との違い(噛む力と安定性)

入れ歯も大切な治療方法の一つですが、

– 硬い物を噛むとガタつく

– 噛んだときに痛みが出る

– 外れそうで人前で思い切り噛めない

 

といったお悩みを抱えている方も多くいらっしゃいます。

インプラントはあごの骨にしっかり固定されるため、噛んだときの安定性が高く、「自分の歯に近い感覚で噛める」ことが大きな特徴です。

その結果、

– 肉や野菜など、かみごたえのある食材も安心して噛める

– 噛む回数が自然と増え、唾液の分泌量も増える

– 食事の時間そのものが楽しみになる

 

といった変化を感じる方が多くいらっしゃいます。

 

 食事・コミュニケーション・心理面の変化

しっかり噛めるようになると、

– 外食のメニューを選ぶときに「噛みやすさ」を気にしなくてよくなる

– 人前で笑ったり話したりするときに、口元を気にしなくてよくなる

– 「また歯で困るかもしれない」という不安が和らぐ

 

など、心理面でも大きな変化が生まれます。

心の状態は、食欲や睡眠、活動量にも影響します。

インプラント治療は、見た目と噛む力の両方を支えることで、「外に出て人と会いたくなる」「食事を楽しみたいと思える」といった前向きな気持ちを後押しし、結果として全身の健康にも良い影響を与えると考えられます。

 

【全身の健康のために大切なインプラント後のメンテナンス】

 

ご自宅でのセルフケア

インプラントは「入れたら終わり」ではありません。

インプラントの周りに細菌がたまると、「インプラント周囲炎」という歯周病のような状態になり、周りの骨が溶けてしまうことがあります。

これを防ぐために、治療後は次のようなセルフケアが大切です。

– 歯ブラシで歯ぐきとの境目をていねいに磨く

– インプラントの周りは、歯間ブラシやフロスも併用する。だたし、歯肉が弱い場合は院長の指示を受け使わない場合もあります。

– 就寝前は特に時間をかけてお手入れする

 

毎日の小さな積み重ねが、インプラントを長持ちさせ、全身の健康も守ることにつながります。

 

歯科医院での定期検診・クリーニング

ご自宅でのお手入れに加えて、歯科医院での定期的なチェックとクリーニングも欠かせません。

歯科医院で行うことの例:

– 噛み合わせやインプラント周囲の歯ぐきの状態チェック

– 専用器具を使ったクリーニング(バイオフィルムの除去)

– 必要に応じたレントゲン撮影で、骨の状態を確認

 

これらを定期的に続けることで、「トラブルが起きてから治す」のではなく、「トラブルになる前に小さな変化に気づく」ことができ、結果として全身の健康リスクを下げることにもつながります。

 

【まとめ:よく噛んで生きるための“全身投資”としてのインプラント】

インプラント治療は、お口の中の見た目や噛みやすさだけでなく、

– 栄養バランスの整った食事

– 脳や筋肉への適度な刺激

– 姿勢やバランスの安定

– 人前で笑ったり話したりする自信

 

といった、全身と心の健康にも関わる大切な治療です。

「歯を1本失っただけだから」「少し噛みにくいけれど我慢できるから」と、そのままにしてしまうと、年齢を重ねるほど全身への影響が大きくなることもあります。

一方で、きちんと噛める状態を取り戻し、定期的なメンテナンスを続けていくと、「食べる・話す・笑う」を安心して楽しめる時間が長くなります。

インプラント治療について気になることや不安な点があれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。枚方で暮らす皆さまの「一生、自分らしく食事を楽しめる毎日」を支えるために、お口から全身の健康までを見据えた治療とサポートを行ってまいります。

 

>当院のインプラント治療の詳細はこちら 

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